闇の中に光を
イザヤ9章 1節から7節

今日よりアドベント。「ただクリスマスの日に向けて準備する」というシーズン的なものでなく、「キリストをお迎えする心の準備」の時として過ごせれば幸い。

イザヤの時代
1. 4代の王の時代に仕えた→主に従う王の時に栄え、そうでない王の時に国が傾く事を体験。
2. 特に[9章]今日の箇所→主に従う父王の道から外れた不信仰の王アハズの時代=国勢と道徳が傾き始めた頃=の預言。
3. 南ユダ王国にも暗雲が漂う中、尚更不信の北イスラエル王国は、大きな闇に覆われていた。
4. 圧倒的なアッシリア帝国の力の前に滅亡したイスラエルと、一人の御使いによって大軍勢から救われたユダ。

イザヤの預言
1. 神の民に迫る暗闇の事実: 人々を圧迫し、絶望と恐怖、滅亡へと追いやる力。
2. 闇を追いやる光の到来: 人々を恐れと滅亡から解放し、勝利と喜びと平和を与える。
3. その光の実体: 一人の嬰児(みどりご)に顕される神ご自身の到来。
4. 光の約束の根拠: 万軍の主の熱心による成就。

預言の成就
1. 大国の圧倒的な力に囲まれる中、主にのみ頼るエルサレムの救出と勝利は、預言の実体験的保証。
2. 主は王の町ベツレヘムにて誕生→幼少期より北のガリラヤのナザレで成長→ナザレ人と呼ばれ、ガリラヤ地方で救い主としての活動開始。大国と隣接し、度々辱められ、蔑まれていたガリラヤに、公生涯の始めの場所としての栄誉を与えられた。
3. 私たちの時代、私たちの周囲にも闇は広がり迫ってきている。
しかし、その只中にあっても、主のおられる所に光あり。
主が住まわれる心を覆い尽くせる闇はなし。
心に光なる主を持つ者は、闇の世に光を届ける管となる。

例年と違って暗い影がかかっているような今年のクリスマスだが、改めて新鮮に、静かに、深く、心に光として来て下さった主イエスに目を留め、光を持つ喜びを深く実感し、実体験するクリスマスを迎えよう。